No.396 (感想)名探偵コナン 天空の難破船
う~ん、私は物足りなかったです。
ども、KOMOです。
名探偵コナンの劇場版は最近はどれも劇場まで足を運んでいます。
観に行ったのはだいぶ前なのですが、感想を述べたいと思います。
で、今作「天空の難破船(ロストシップ)」の感想なんですが、私はTVシリーズの方はまるっきり見てないのですが、どうも今作はファンサービスが多くなっている感じですね。
今までの劇場版コナンはTVシリーズを見ていなくても純粋に子供向け推理もので楽しめたんですが。ちょっとファン寄りに傾きがちだった感じがしました。
作品が長く続くに連れ魅力的な登場人物が増えてしまい、劇場版でも出そうというのは分かりますが、本筋のほうがおざなりになっちゃった感じがしました。
第一、冒頭から細菌テロの発生を予感させて、これは今まで無く大規模テロでシリアス展開か?単なる一探偵であるコナン君(新一)の手に負えるのか?なんて期待していたら、どんどん本筋がずれちゃって、結局のところショボイコソ泥で、細菌テロはウソでした!!、ってオイッ!!なんやねん!
ただね、どうもコナンくんのファンの人達にはウケが良かったようです。
結構このキャラにはこの演出がっ!っていう型があるようで、笑いが結構ありましたし、どうやらネットでの評判も良いみたい。
でもねぇ。なんかムリヤリな感じのストーリー展開でしたし、犯行グループに魅力(見た目も行動も)がないし。
漆(うるし)職人で傭兵あがり???なんかムリヤリ。
実のところ、真犯人(ボス)は私は一発でわかってしまった。もっと捻れよ!
形が違うけどよくある推理もので、殺人犯が誰だか分からない状況でどんどん仲間が殺されていく、っていのがありますが、セオリーとして「舞台から初期の段階から退場した奴が犯人」なワケです。
そういう点で見れば、一番怪しいやつがモロバレで。しかも舞台から退場してから(=ストーリーに絡まなくなってから)一向に誰も気に掛けなくなる点でも、犯人の可能性ビンビンだったわけで。
第一、取材班の格好しておきながら一つも取材しない、って言う点でもモロバレでした。
う~ん(-”-)
細菌テロを装っておきながら、その感染源が喫煙室ってのもヘンだったしね。
喫煙する人しか入らない場所に仕掛けるなよ!、被害者の取捨選択ってのもあり触れたやり方だし、っていうか喫煙室って排煙設備などの換気機能が優れている場所だから空気感染する細菌をばら撒くには適してませんから!
細菌テロがウソっていうのがバレバレなんですよ。そこ誰も突っ込まないし。
小五郎はキャスト変更の影響なのか(神谷明さんから小山力也さんに変更)、ビールに催眠薬入れられてずっと終盤まで眠りっぱなし、ってオイオイ!
眠りの小五郎もなかったし。マンネリ回避なのか??
キャストが変わってしまい、今までのような演出がムリだから寝かせておけってか??
じゃあチョイ役しかない登場人物を増やすのはどういうことよ。TVシリーズで人気あるキャラかもしれんが。
クライマックスに至っては、「そんなこと現実的に可能なん?」だったし。
それに南港(なんこう)に向かうのになんで明石海峡大橋の上(っていうか下^^;)を通るんだ?
もうちょっと飛行船の通過ルートと物語とを現実的に合わしてくれよ。
怪盗キッドが話に大きく絡んでいる割りには、実はそうでもなかったし。(お宝目当てで飛行船に乗り込んだら、コナンくん達はいるわ、しまいにゃあテログループも来るわ、ってどゆこと?)
なんだろなぁ~。感想を書いているブログを幾つか斜め読みしてみましたが、どれもこれも高評価だったよ。
つまんなかったのオレだけ?
まぁでもね、灰原哀ちゃん可愛かったよ。ウン。
もうね、犯行グループに携帯電話出せって凄まれたときの「私持ってない」っていうセリフだけでご飯三杯はいけますよ(変態だ)
灰原哀ちゃんのファンサービス?が結構多かったですな。
あ、最後にも一つ追加。「音楽(BGM)がヘンだったぞ」
なんか場に合わないBGMが多かったように感じる・・・。
私は今までの劇場版コナンくんで好きだったのは、7作目の「迷宮の十字路(クロスロード)」と、9作目の「水平線上の陰謀(ストラテジー)」ですね。
「水平線上の~」のほうは興行収入は低めだったようですが、話の展開の仕方が他とは違うのと、小五郎が本当に犯人を追い詰めるカッコ良さもあり、好きなんですが。
小五郎が冴羽(シティーハンター)よろしく、「オレは女に手は出さない」なんてセリフきめちゃって、「おいおい」と突っ込んだものでした。
ストーリー展開は犯人を暴くためにアリバイ崩しをコナンくんがやっていく点など、刑事コロンボっぽいところもあり、面白かったです。
そんなこんなで、もうオッサンになったからなのか、今回の「天空の難破船」は正直めちゃ面白かった!とは言えない作品でした。ショボーン。
でもなんでかファンにはウケが良かったみたいです。
10周年記念作品「探偵たちの鎮魂歌」以降の中で一番の出来だった、と讃えている人もいますね。そうなのか。
※どうやらTVの方で推理モノとしての話が続いているので、面白さやアクションさを全面に出した今作はウケがいいみたいですね。そういうことか・・・。
まぁちょっと個人的には不満のある今作でしたが、灰原哀ちゃんを楽しむ作品としては素晴らしかったといたしましょう(もういいって)
次回は15作目ということで、15周年記念的なサービス満点なものになるのでしょうか?楽しみにしておきましょう。
でわ。
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コメント
コナンのレビュー参考になりますた(>_<)☆
投稿: 名探偵コナン 待ち受け画像 きせかえツール ケータイアレンジ デコメ絵文字ダウンロード | 2011年4月30日 (土) 07時00分
こんにちは。
先日はコメント、ありがとうございました。
KOMOさんの感想、とっても納得です。
もう少しちゃんと筋を作りこんで欲しいですよね。
では☆
投稿: 杜萌 | 2010年6月28日 (月) 01時53分