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No.520 (感想)コクリコ坂から

意外に面白かった。

ども、KOMOです。

連休中、台風接近による雨続きのため、映画にでも行こうかということで、「コクリコ坂から」を観に行きました。

前日の晩に、TOHOシネマの「(V)婆さんの (I)粋な (T)企み」こと「Vit」にノーパソからアクセスしてチケットゲット。

当日は雨が降りしきる中、10分ほど前に余裕シャクシャクで劇場に入り、発券機でチケットを出して、余裕で入場。

今ならVitで購入すれば100円引きということもあり、大変スマートにチケット購入&劇場入り。

(ケータイからの購入なら電話代と一緒に支払いが可能なので、さらにスマートに活用できます)

雨だし、宮崎吾朗だし、どうせ空いているんじゃねぇの?と思っていたら、予想外に客が多くてビックリ。

さて、感想です。あ、ちなみに原作の漫画はどんなのか知りませんのでアシカラズ。

てゆうか、あらすじすら知らずに劇場に行きました。TVCMすら見てないし、全くの事前情報得ず!

舞台はもうすぐ東京オリンピックが開催される昭和30年台の終わり頃の活気溢れる日本だったころのヨコハマ。

高度成長期時代で、戦後は終わったと言われる時代でありながら、まだまだ親の世代の話には戦争が色濃く残っている時代。

私が生まれる前の時代ではありますが、それでも懐かしいモノがいっぱい出てくるし、みんなが元気だったニッポンを思い返すことが出来ます。

宮崎吾朗さんは監督業に専念したお陰で、やもすると空中分解しそうな群集劇のていすらあるストーリーをうまくまとめておりました。

ただ、ゲド戦記ほどではないが、やはり説明不足なところが多々ありました。

始まっていきなりの場面で主人公の境遇っていうか、どんな生活なのかの描写があるわけですが、あれ子供には直ぐには理解できないんじゃないかなぁ。

主人公の女の子の名前が「海」なんだけど、説明なしで「メル」って呼ばれたりで「?」ってちょっとなったり。

「コクリコ坂から」っていう題名だけど、「コクリコ荘」は出てくるけど、坂は?

信号旗については殆ど説明がないし。

部室棟取り壊し反対運動での池への飛び込みについても、さらりとモブキャラが「伝統の復活か」とか言う程度で、どんな慣習があったのかご想像にお任せしますって感じで説明不足。

まぁでも宮崎駿にもまったくの説明不足&意味不明の「ポニョ」っていうのがあるんですがね(^^;

んで、今作は宮崎吾朗作品であって、宮崎駿作品ではないんだけど、やはりスタジオジブリ作品であるからには、ジブリっぽさがもっと欲しかった。

宮崎駿作品は食事風景と浮遊感・疾走感ってのが心地良い訳ですが、ちょっとパワー不足だったかなぁと感じました。

冒頭やパーティーでの食事シーン、自転車やオート三輪のシーン、などなど。

それでも人物については微妙な心理表現を顔付きや動作でジブリらしく表現できていました。

その割にはストーリー展開に相応な人物描写ってのがちょっと弱いんじゃないの?・・・と思う箇所もチラホラ。

しかし、主人公の妹の心移りの速さと言ったら・・・(笑)

それともうちょっとカット割りとか構図とかも凝って欲しかったなぁという箇所もチラホラ。下手くそとか、何が映っているのかワカランとか、そういうんじゃないですが、おぉっ!となる見せ方・魅せ方がキーとなるシーンでは欲しかった。前述のシーンしかり。

男子学生たちの部室棟である「カルチェラタン」ですが、ハーロックのアルカディア号の中か、はては「うる星やつらビューティフル・ドリーマー」の文化祭前日の友引高校か、って感じの秩序ある混沌さが凄く良かったです。なんか憧れるね。

そういや、カルチェラタンって通名の由来についても説明なかったね。ホント説明不足だよこの映画。

カルチェラタン取り壊し問題と、青春問題、そして二人の出生の謎、他にもいろんな要素が入り組んでいて、ややこしいわけですが、これこそがあの時代なんだと思います。

最後にひとつ。

宮崎駿映画では楽しい冒険活劇だったり、現代ものでも淡い恋の話だったり、でリアルな(歴史的な)現実感ってのは出てこないけど、前述のように戦争が絡んできたり(だいぶ薄いけど)、それとなく立ち並ぶ煙突群で高度成長期=公害問題ってのを演出していたり、とリアルさがチラホラ出ていました。

どうせ宮崎吾朗だし、ってことで予告編すら見たこと無く全くの予備知識ナシだったんで、正直不安いっぱいの作品でしたが、案外マトモに作られていました。

説明不足とか描写不足なところは多いけども、分かりやすいストーリー展開と、ブレずに最後まで行くので、私はオススメします。

P.S. どっかで読んだ感想で、『主人公(海)の母親がアメリカから帰ってきた際に「時差ぼけがひどい」発言があったけど、あの時代なら飛行機なんてありえないから、発言がおかしい』って書いてあった。

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コメント

shさん、コメントありがとうございます。

丁寧に作られてはいますよね。すごい神経使ったんだと思います、吾郎さん。

ただちょっと演出力っていうか構成力がまだまだと感じましたが、良作に入ると思いました。

飛行機の話、調べて下さりありがとうございます。
めっちゃドル高かったやろなぁ(^^;

投稿: KOMO | 2011年9月 2日 (金) 10時53分

「コクリコ坂から」,劇場に2度足を運んでしまいました。結構好きです。

たしかに説明不足なところが多いなあと感じます。が,今やいたる所から映画の解釈やら説明やら関連知識を仕入れることができるので,合わせるとちょうどいいくらいかもな,とも感じてしまいました。

それに2度目ともなると,一見なにげないシーンに見えて,実は随分意味を込めてあったんだと気づいた場面がとても多く,びっくりしました。

「あの時代なら飛行機なんてありえない」の話,日本航空はサンフランシスコ便を1953年から就航させてるみたいなので (Wikipedia「日本航空の歴史」より),十分アリかな?と思いました。高かっただろうなあ。

投稿: sh | 2011年8月28日 (日) 21時22分

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